今シーズン、ジェフユナイテッド千葉・市原に所属していた元・日本代表FW鈴木隆行が現役引退を発表した。日本代表通算55試合11ゴールをあげながらもJ1での通算得点は17点、水戸ホーリーホックに無給で加入するなど記録よりも記憶に残る選手としても知られている。今回はそんな鈴木の代表的な名シーンをセレクトしてお届けしよう。

弾丸フリーキック

2001年のコンフェデレーションズカップ、オーストラリア戦での出来事。当時の日本代表は屈指の技術を持つ選手ばかりで、器用な印象のない鈴木がセットプレーに立つだけでも観客は驚いたが、そのボールの軌道にも驚いた。

弾丸ミドルは惜しくもゴールポストに阻まれたが、意外性ある一撃に解説者も思わずびっくり。ちなみに、水戸ホーリーホック時代にフリーキックを担当していたこともある。

46試合ノーゴール

2002年ワールドカップベルギー戦で得点をとって以来、代表、ベルギーリーグ、ヨーロッパの大会などを合わせて46試合1790分に渡りノーゴールだった。

次にゴールをとったのは2003年9月のアンデルレヒト戦のこと。1年以上ゴールから遠ざかっていたが、逆に言えば1年間ゴールがなくても46試合も起用されるというのが彼の魅力であろう。ポストプレー、守備など現代サッカーではストライカーといっても得点以外の役割も多く求められる。鈴木は右サイドでも起用されるなど難しい仕事をこなした。

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