才能の宝庫
DRコンゴ代表のサッカー選手といえば、お尻でダンスを踊るGKムテバ・キディアバが有名だ。
39歳になり代表引退をした今でも偉大なヒーローであることには変わりがない。
かつて1974年のワールドカップで、ザイール代表はワールドカップ出場権を勝ち取った。本大会ではユーゴスラビアに0-9で敗れるなどいいところなしだったが、ブラックアフリカ初のワールドカップ出場という記録は今でも歴史の1ページに名を残している。カメルーンやナイジェリアといった国が力を付ける20年ほど前のことである。
だが、現在多くのDRコンゴ生まれの選手は母国の代表チームを選ばず、欧州の代表チームでプレーすることを選択している。独裁や内戦によって、彼らは国を離れかつての宗主国フランス、ベルギー、イングランド、ポルトガルなどに移り住んでしまったのだ。
もっとも代表的な例といえばクリスティアン・ベンテケ、ムペンザ兄弟、ガビ・ムディンガイといった選手達だろう。彼らは身体能力を武器にベルギー代表で活躍をした。