今年19年ぶりに南米王者に輝き、クラブW杯を戦うために来日しているアルゼンチンのリーベル・プレート。

リーベルといえばこれまで数多のスター選手を輩出し、日本にも多数のファンを持つ南米でも指折りの名門クラブだ。今年途中、クラブのアイドル的存在だったパブロ・アイマール、フェルナンド・カベナギがそれぞれ引退・退団してしまったのは非常に残念だが、来日メンバーには南米ファンなら誰でも知っている超有名選手が含まれている。

そんな彼らを以前の姿と合わせてご紹介しよう。

ハビエル・サビオラ

Before

After

16歳でデビュー、18歳で南米最優秀選手に輝く偉業を名遂げ、「マラドーナ2世」としてセンセーションを巻き起こしたサビオラ。

マラドーナ自身も「サビオラは全てにおいて素晴らしい。唯一欠点があるとすればリーベルの選手だということだね(マラドーナはボカのファン)」と絶賛し、童顔で可愛らしい容姿もあって若い女性からもカルト的な人気を誇った。

2001年のワールドユースで母国を優勝に導いて欧州に渡り、バルセロナ、レアル・マドリーなどに在籍したが、期待ほどには活躍できず、今年7月、再起をかけ古巣に14年ぶりに復帰する。

しかし加入以来ゴールがなく、かつて天性のゴール感覚と並外れたフットボールセンスで得点を量産したサビオラに待っていたのは残酷な現実だった。

11日に34歳の誕生日を迎え、今大会も控えが濃厚だが、「居心地が良く、特別な国」と語る日本で、復帰後初ゴールを決め復活の狼煙を上げることが出来るだろうか。

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