チェルシーというクラブが背負ってしまった、イメージの大きさ

BBCは、ブラジルやケニアでもジョゼ・モウリーニョの解任が大きく報じられた事を伝えた。

チェルシーの様な欧州のビッククラブは、グローバル経済の中で大きな存在となりつつある。実際、現在は日本の企業である横浜タイヤがユニフォームのスポンサーだ。横浜タイヤだけでなく、世界中にあるスポンサー企業にとって、ジョゼ・モウリーニョのイメージが悪化していることが負担になった可能性もある。

武藤嘉紀の獲得報道が出た際に、ジョゼ・モウリーニョが「スポンサー主導の獲得だろう」と正直に述べたことも、恐らくビジネスマン揃いのチェルシー上層部を苛立たせた。

また、致命的だったのがエヴァ・カルネイロとの問題だ。ファンの間では有名となった美人女医との確執は裁判にまで縺れるなど、モウリーニョとチェルシーのイメージ低下に繋がってしまった。スポンサー企業側からの直接的な不満が出たということは考えにくいが、上層部がそれを恐れた可能性はある。

ジョゼ・モウリーニョはキャリア最大の失敗を経験し、かつてないほどに燃えている。

代理人は「指揮官として、現場に出来るだけ早く復帰したい」とモウリーニョの意思を表明。彼を狙うビッククラブも出てくるだろう。その際に、彼がこの失敗をどのように生かすのかは興味深い。

チェルシーの選手達も、ある意味では転機に立たされている。

ジョゼ・モウリーニョに責任があるにしても、ピッチ上でのパフォーマンスは期待を大きく下回るもの。不調でも懸命にチームを引っ張ったウィリアンを除けば、今後チェルシーに定位置が保証されている選手は少ない。選手達も次々と「責任は選手にもある」とコメントしており、その言葉をピッチ上で証明することが求められるはずだ。

決してこの不調は「偶然」のものではない。幾つもの要因が複雑に絡み合い、チェルシーは苦境へと陥ったのだ。

【厳選Qoly】日本代表、北朝鮮との3月シリーズで「株を上げた」3名の選手

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら