切れ味鋭い縦パス

青山は上述のように運動量があり精神的にタフで、なおかつ守備ができる男だ。

世間的にそういう選手のイメージは「労働者タイプ」のMFとなりがちだが、単なるつぶし屋ではない。自らボールを持てば縦に速いパスを入れることができる。それは、決して創造性があるというわけではないが、中田英寿のパスのキレを思い出すようだ。

縦に速いパスは、受け手にも技術や判断力を求める。それゆえサンフレッチェ広島では合わない時もあるが、現在の日本代表なら彼の速さについていける選手は多い。これから代表の中心選手になることもあり得ない話ではない。

いかがだっただろうか?

JリーグMVPの実力は決して一時の好調さで選ばれたものではない。長く培われたものであり、10年前の日本代表にはほとんどいなかったような特徴を併せ持った選手なのだ。

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