2008-2009シーズンに大活躍したスティーヴン・アイルランドは、すでにクラブに移籍希望を出したという。大金をかけて獲得したギャレス・バリー、汚れ役をこなすナイジェル・デ・ヨンク、マンチーニが信頼しているパトリック・ヴィエラがいて、アイルランドには出場機会がほとんどない。

最悪なのはマイケル・ジョンソンだ。2007-2008シーズンには「スティーヴン・ジェラード2世」と呼ばれていた22歳のMFは、怪我と体調管理の失敗ですっかり太り、かつての輝きを完全に失ってしまった。

チームにいることはいるが、すでに「シティのジョンソン」と言えば、冬にミドルズブラから加入し、南アフリカW杯のイングランド代表候補30名にも名を連ねたアダム・ジョンソンのことである。元祖の方はマンチーニがファーストネームを覚えているかどうかすら怪しいものだ。

将来を嘱望されていた頃のマイケル・ジョンソン。

そして時は過ぎ…

現在(当時)の姿。

先週シティがアストン・ヴィラに出したオファーは、クラブが自前の選手たちをどう考えているか、はっきりと表していた。そのオファーは、「ジェイムズ・ミルナーを譲ってほしい。代金は2000万ポンドで、ショーン・ライト=フィリップス、アイルランド、オヌオハ、リチャーズの中から好きな選手を1人持って行ってくれ」というものだったのだ。

2008年夏、クラブを買収したアブダビ・ユナイテッド・グループは、「スター選手だけでなく、ユース出身者を大事に育てていく」と言った。サッカークラブを買収した外国人オーナーは皆同じことを口にするが、今回もそれが嘘だと言うことが明らかになったわけだ。

ちなみに、2012年に24歳で現役を離れたマイケル・ジョンソンは、今年1月に地元アームストンで不動産会社を設立しており、実業家としての道を歩んでいる。

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