第94回全国高校サッカー選手権大会も終わりを告げた。高校サッカーといえば、かつては総体、冬の選手権と2つの大会が大きな注目を浴びていた。

しかし、2011年に育成年代のサッカーが整備され、高校生年代からJリーグ各クラブのユースチーム、高校生が相まって高円宮杯U-18サッカーリーグと呼ばれるリーグ戦を戦っている。高円宮杯U-18サッカーリーグでは、4月から12月まで行われ1部がプレミア、2部がプリンス、都道府県1部~とピラミッド型の構造になっている。

今回、優勝を果たした東福岡高校は1部のプレミア、しかし、準優勝した國學院久我山高校は東京都リーグ(実質3部)であり冬の選手権は一筋縄ではいかないことが良く分かる。

では、今大会でどのぐらいアップセットが起こったのだろうか?まずは全チームの所属リーグを見てみよう。

高校サッカー選手権出場チームの所属リーグ

▼決勝進出チーム
東福岡(プレミアWEST)
國學院久我山(東京都1部)

▼準決勝進出チーム
星稜(プリンス北信越)
青森山田(プレミアEAST)

▼準々決勝進出チーム
富山第一(プリンス北信越)
前橋育成(プリンス関東)
駒澤大高(東京都1部)
明徳義塾(プリンス四国)

▼3回戦進出チーム
矢板中央(栃木県1部)
桐光学園(プリンス関東)
中京大中京(プリンス東海)
各務原(プリンス東海)
松山工(プリンス四国)
神戸弘陵学園(プリンス関西)
市立船橋(プレミアEAST)
帝京第三(山梨県1部)

▼2回戦進出チーム
玉野光南(プリンス中国)
札幌大谷(プリンス北海道)
鳴門(徳島県1部)
日章学園(宮城県1部)
明秀日立(茨城県1部)
都市大塩尻(長野県1部)
正智深谷(埼玉県1部)
香芝(奈良県1部)
新潟明訓(プリンス北信越)
山口県鴻城(山口県1部)
尚志(プリンス東北)
丸岡(福井県1部)
長崎南山(長崎県1部)
聖和学園(プリンス東北)
米子北(プリンス中国)
大津(プリンス九州)

▼1回戦進出チーム
鹿児島城西(プリンス九州)
初芝橋本(プリンス関西)
大社(プリンス中国)
野洲(滋賀県1部)
広島皆実(プリンス中国)
佐賀北(佐賀県1部)
藤枝東(プリンス東海)
高松南(香川県1部)
日大山形(山形県1部)
四日市中央工(プリンス東海)
京都橘(プレミアWEST)
秋田商(秋田県1部)
大分(大分県1部)
那覇西(沖縄県1部)
遠野(プリンス東北)
阪南大高(プリンス関西)

都道府県2部はいないものの、何と1部にあたるプレミアから、3部にあたる都道府県リーグまでバラバラに所属している状態なのだ。そこで、全試合の試合結果を調べてみた。

【次ページ】日本の”プレミア”リーグの力