1989年5月 リヴァプール 0-2 アーセナル

1988-89シーズンのファーストディヴィジョンは、アーセナルとリヴァプールのマッチレースという様相を呈していた。

首位のリヴァプールが勝ち点76、2位のアーセナルが勝ち点73で迎えた最終節だった。ホームで戦うリヴァプールはアドバンテージがあり、アーセナルには2点差以上のリードが必要だった。

アーセナルは52分にアラン・スミスが先制点を決めたものの、それ以上のリードを奪えずに90分を消化。リヴァプールの優勝まで後数分と迫った。

しかしロスタイム、裏に抜け出したマイケル・トーマスが追加点を奪取。リヴァプールの夢を打ち砕き、アーセナルが大逆転で9度目のリーグ優勝を飾った。

1990年12月 アーセナル 3-0 リヴァプール

オールド・トラッフォードでのトラブルによって勝ち点を2剥奪されたアーセナルであるが、この年ホームで無敗を続けており強さを見せていた。

そしてリヴァプール戦では3-0と大勝。コーナーキックからポール・マーソン、PKからリー・ディクソンがゴールを決めて2-0とリード。

さらに最後はポール・マーソンのヒールパスからアラン・スミスが3点目を奪取。これで敗れたリヴァプールは、2月にケニー・ダルグリッシュ監督が辞任している。

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