イ・ボムヨン / 이범영 / 李範永

釜山アイパーク→アビスパ福岡

さらにもう一人、韓国代表のユニフォームを着たGKが日本へ渡った。それが釜山アイパークで活躍したイ・ボムヨンだ。

A代表ではまだ1試合しか出場した経験がないものの、キム・スンギュとはU-23でポジションを争い、ロンドン五輪、そして2014年ワールドカップにも帯同した。

銅メダルを獲得したロンドン五輪では、準々決勝のイギリス戦でチョン・ソンリョンの負傷によって途中出場。PK戦での勝利に貢献している。

彼の特徴は何と言ってもそのサイズだ。2mに届くと言われる体格を備えており、釜山でGKコーチを務めたシン・ウィソン(帰化前の名前はヴァレリー・サリチェフ)もその才能を絶賛していた。

彼もキム・スンギュと同じような時期にKリーグでポジションを掴み、技術や機動力では劣るとは評されつつも、強みを生かして守護神としての活躍を見せてきた。

ただ、彼の名前が世界中に轟いたのは昨年5月に発生したちょっと姑息な事件だった。

コーナーキックからPKを与えた後、ボムヨンがペナルティマークをスパイクで掘削する場面が映像に撮られていたのである。

PKが結果的に外れたこともあって、彼の行為はフェアではないのではないかと国内外問わず話題に。最終的には彼が自筆の謝罪文を掲載すると共に、罰金と社会奉仕活動を命ぜられている。

『朝鮮日報』によれば彼の移籍金はキム・スンギュよりも安いとのことである。釜山アイパークは今季2部に降格しているため、クラブの残留要請は失敗に終わったという。

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