シャイフ・サルマンの「疑惑」

以前は「アラブの春」において行われた反政府活動への弾圧事件に際し、関与したサッカー選手を特定するという役割を担ったという疑惑だった。

これについては弾圧された側の選手からも「シャイフ・サルマンが関与したとは思えない」と否定する声が上がっており、人権団体の勇み足ではないかと考えられている。

だが今回さらに浮上したのは世界中で話題になった「ニセトーゴ代表事件」だ。

2010年8月、バーレーンはトーゴ代表を地元に迎えて親善試合を行い、3-0という大差で勝利を収めた。しかし、このトーゴ代表チームは全くのニセモノだったのである。

これを組織したのは、世界的に暗躍していた八百長フィクサーであり、関与していた人物の一人であるウィルソン・ラジ・ペルマル氏は逮捕され、それを証言している。

そして、その際のバーレーンサッカー連盟会長が、シャイフ・サルマン氏であったのだ。

バーレーンサッカー連盟は「信頼できるエージェントを介して試合を組織した」と発表しているが、八百長による報酬があったのではないかとも疑われている。

シャイフ・サルマンは以下のように話し、これらの疑惑については「知らなかった」と否定。トーゴの選手ももともと分からなかったと説明している。

シャイフ・サルマン

「我々は分からなかった。何者によってトーゴ代表がもたらされたのか、誰が分かるというのか。

私がトーゴの選手を知っていたというのか? それが報告されたならば、我々は何があったかを正確に理解するためにFIFAの当局と協力する。

FIFAは、エージェントに対してはアクションを行った」

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