シドニーFC と シドニー・オリンピック と シドニー・ユナイテッド(オーストラリア)

シドニーに本拠地を置くこの3クラブ。

もちろんFCはオーストラリアのトップであるAリーグに所属。他の二チームは州ごとの独立リーグに当たるナショナル・プレミアリーグのニューサウスウェールズ部門に所属しているセミプロである。

2004年に発足したAリーグに参戦するために作られたのがシドニーFCで、この中では最も後発だ。

スカイ・ブルーズの愛称を持っているチームには、これまでピエール・リトバルスキーが監督を務めたり、ゲストで三浦知良選手が所属したり、森安洋文がプレーしたりした。

またJでプレーしたマーク・ルダンやスティーヴ・コリカ、トニー・ポポヴィッチなども所属していたことがある。

さらにいえば今監督はグラハム・アーノルドであるし、キャプテンはアレックス・ブロスク。何かと日本と縁があるクラブだ。

そして、実は他の2クラブも他国と深い関係があるクラブなのだ。名前からはそう見えないが…

ユナイテッドは1958年に創設されたチームで、これはクロアチアの移民によって作られたもの。最初の名前はシドニー・クロアチアだったが、後にシドニーCSC、シドニー・ユナイテッド58と改名されていった。

ちなみに今の監督は上記のマーク・ルダンであり、トニー・ポポヴィッチやジェリコ・カラッツがOBである。

一方のオリンピックはギリシャからの移民が作ったもの。

1957年にパン・ヘレニック・サッカークラブとして創設され、1977年にナショナルサッカーリーグに参戦するに当たってシドニー・オリンピックと改名されている。

ここのOBで最も有名なのはあのブレット・エマートンだろう。サンフレッチェ広島を率いたエディ・トムソンもここの監督だったことがある。

なお、今は名前が変わってしまったが、シドニー・シティというクラブもあった。これはユダヤ系のクラブで、今はマッカビ・ハコアー・シドニー・シティとなっている。

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