この冬の移籍市場で最大の注目株だった、アレックス・テイシェイラ。

26歳のブラジル人MFはかねてよりチェルシーが狙っていた選手だが、リヴァプールも急接近していた。だが、結局彼が移籍したのは中国だった。最後の最後までどうなるのか分からないのが移籍…。

ここでは、『Squawka』が伝えた「リヴァプール入りが噂されながらも、(現時点では)入団することがなかった大物選手たち」を紹介する。

MF ミケール・ラウドルップ

1980~90年代にかけて、世界で最も賞賛された選手のひとりだったラウドルップ兄。クールで落ち着きがあり、枝のような足を持ったこのデンマーク人MFは、今日でいうところのアンドレア・ピルロのように愛されていた。

そんな彼が若かった頃、ブレンビューからリヴァプールへ移籍する寸前だったことがある。3年契約に合意さえしていた。だが、リヴァプール側が契約期間を1年延ばそうとしてことで、移籍は破談となった。

本人がこう明かしている。

「当時リヴァプール行きに相当近づいていた。3年契約で固まっていたが、突然彼らが我々に電話し、こう言ったんだ。『我々が合意したことについて、全てOKだ。だが、3年を4年にしなければならない』。

なので、私は断った。当時の私はリヴァプールを、ヨーロッパにおいてトップ3のひとつだと思っていた。だから、彼らはこの若いデンマーク人はやって来るだろうと思っていた。

電話し直した時、『もちろん行きますよ』と言ったんだが、私はそうしなかった。2週間後、私はユヴェントスと契約した」

(※なお、ブレンビューから移籍したのはラツィオ。その後、ユーヴェへと移籍)

MF ヘンリフ・ムヒタリャン

発音するのが難しい名前の持ち主であるが、このアルメニア人はドルトムントにおいて最高の選手のひとりだ。

現リヴァプールの指揮官がユルゲン・クロップは、2014-15シーズンの序盤戦はドルトムントで苦しんでいた。当時ムヒタリャンはジグナル・イドゥナ・パルクを離れると噂されており、最もあり得そうな行き先はリヴァプールであった。

だが、その取引が実現することはなかった。そして、彼はドルトムントの降格圏脱出に貢献した。

また、ムヒタリャンがまだシャフタールにいた頃の2013年にも、リヴァプール入りが濃厚とされたことがある。

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