先週、FCミッテュランとのUEFAヨーロッパリーグのラウンド32、1stレグを1-2と落としていたマンチェスター・ユナイテッド。

逆転での勝ち抜けを目指しホームでの2ndレグに挑んだのだが、デンマークの新星ピオーネ・シストゥにゴールを許すなど苦しい立ち上がりとなった。

その直後、ユナイテッドはメンフィス・デパイが相手のオウンゴールを誘い1点を返すことに成功する。

これでアグリゲートスコアは2-3となったが、ユナイテッドとしてはまだ相手にリードされたままであった。43分にはフアン・マタがPKを外すなど嫌な雰囲気になりかけていたのだが、この苦しい状況を超新星が救ってみせる。

64分、ギジェルモ・バレラからのクロスが左サイドへと流れ、これをフアン・マタが中に折り返し。するとここに選手が飛び込み、試合を全くのイーブンにする2点目が決まったのだ。

値千金の同点弾をあげたのは、18歳のマーカス・ラッシュフォード。

普段はユナイテッドのU-21チームに所属しているが負傷者が続出していることから今回メンバー入りを果たし、この日がトップチームデビューとなった若手選手だ。

実はこの日、ユナイテッドはアントニ・マルシャルが先発出場の予定であった。

しかし、マルシャルは直前のウォーミングアップで負傷しプレーが不可能に。そしてルイス・ファン・ハール監督は、キックオフ直前にこのラッシュフォードを先発で起用することを決めたのだ。

ユナイテッドの公式Twitterアカウントがラッシュフォードの先発を発表したのは、キックオフのわずか1分前であった。このことからも、ラッシュフォードの先発が急遽決定したことが分かる。

ラッシュフォードのゴールによって、アグリゲートスコアは3-3に。このまま進めば試合は延長戦に突入する。

しかし、ラッシュフォードの輝きはこれで終わらなかった。

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