―今後日本の女子サッカー界が再び世界と戦っていくために、どんな環境だったりとか、育成年代とかに必要なことはどんなことだとお感じになられてますか?

佐々木「今は少子化でもあります。

サッカー協会や女子委員会も含めていろんな意味で強化をする、手を広げていく。サッカーに携わる女の子の環境というのは今前向きに考えてくれています。サッカーは足でやるスポーツですから、そこが始まらないと、急にトップになってから技術を学ばそうとしても難しいと思います。

そういう意味では、ジュニア期からやろうということは普及も含めてやってくれていますから、それの継続というのは本当にもうサイクルは常に必要だと思います。

あと各年ごとの代表の強化も含めてやってくれていますので、そのあたりを上手くトップに繋げていくということですね。それはもう継続的にやっていることを見据えながら、世界を見据えながら世界とやっていただければと思います」

―大仁会長にお聞きしたいと思います。今回の予選に関しての協会のサポート面ですね、例えばもう少しこれをしておけば良かったなという悔いといいますか、そういったものはございますでしょうか?

大仁「一応現場の方の準備の要望に沿って我々はできるだけのことをしたので、『これをやっておけば良かった』というのはないですね」

―選手たちに今だから伝えたい言葉や託したい思いがありましたらお願いします。

佐々木「若干便りなさそうな私でしたけど、これまでの選手たちには『よくこれまでついてきてくれたな』と。選手たちの包容力の頼もしさというのを感じながら、これまで厳しくもあり楽しくもありやってきました。『本当にありがとう』ということだけですね。

是非これからも世界を目指して精進してほしいなと思います。頑張ってください。ありがとうございました」

―監督は非常に笑顔が印象的なんですけど、チーム作りの上で笑顔っていうのはどのように意識してらっしゃったのかお聞かせください。

「そうですか。『笑顔はどうか』と言われても何とも…。自分のパーソナリティなので。

時には演技して笑うこともありますが、選手たちの笑顔の方が素晴らしかったと思います。

なでしこジャパンと僕自身は厳しい時もありました。最後の最後は笑顔で終わりたかったんですけども、最後の試合(北朝鮮戦)でほんのり皆の笑顔が見られて退任という形になって少し救われました。

…世界大会に出た時よりもなんか質問が多いですね、退任の方がね(笑)もうそろそろいいんじゃないですかね(笑)」

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