昨今のサッカー界を引っ張っているのはリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの両名であることに疑いの余地はない。

その証明の一つが世界最高の選手に送られるバロンドールだ。御存知のとおり、2008年以降のバロンドールはメッシが5回、ロナウドが3回と両選手によって寡占されてきたのだ。

じゃあ、メッシとロナウドが存在しなかったらどうなるのか。誰が代わりのスターだったのか。単純ではあるが、バロンドールの投票結果から両名を抜いた結果を『Dream Team FC』が報じているのでご紹介しよう。

2007年

  1. カカ(ミラン)
  2. ディディエ・ドログバ(チェルシー)
  3. ロナウジーニョ(バルセロナ

メッシとロナウドの寡占状態に突入する前の2007年。トップに輝いたのはミランのカカだった。プレミアリーグでインパクトを残したドログバと2005年のバロンドーラーであるロナウジーニョがこれに続く。

2008年

  1. フェルナンド・トーレス(リヴァプール)
  2. イケル・カシージャス(レアル・マドリー)
  3. チャビ・エルナンデス(バルセロナ)

バロンドールを初受賞したロナウドと2位に入ったメッシを除くと、3位のフェルナンド・トーレスが世界最高の称号を得ていたことになる。続くのはレアル・マドリーのカシージャスとバルセロナのチャビだ。

2009年

  1. チャビ・エルナンデス(バルセロナ)
  2. アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)
  3. サミュエル・エトー(バルセロナ)

メッシがバロンドールを初受賞したこの年、前年受賞者のロナウドは2位に甘んじた。彼らに続いたのはバルセロナのパスマスター、チャビ。それをチーム名とのイニエスタ、エトーが追う形であり、“バルセロナの独占”であった。

2010年

  1. アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)
  2. チャビ・エルナンデス(バルセロナ)
  3. ヴェスリー・スナイデル(インテル)

メッシが2連覇を飾ったこの年のバロンドールはワールドカップを制覇したスペイン勢が高く評価された年。ロナウドは7位に甘んじている。彼らを投票結果から外した場合、イニエスタがトップであった。なお、この年からバロンドールはFIFA年間最優秀選手賞と統合され、FIFAバロンドールとなっている。

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