優勝候補の一つにも挙げられれていた強豪ベルギーを撃破し、EURO2016においてベスト4入りを果たしたウェールズ。

FWハル・ロブソン=カヌが決めた逆転ゴールは世界を驚かせ、スロバキア戦に続く今大会2得点目を記録したが、躍進を見せるウェールズのなかでも存在感を見せるレフティに対してオファーが殺到しているようだ。移籍の噂を『BBC』が伝えている。

もともとはアーセナルのアカデミー育ちのロブソン=カヌは1989年生まれの27歳。プロデビューしたレディング一筋でプレー(ローンを除く)してきたが、今季で契約が満了。

つまり現在の彼は無所属、フリーの状態にあるのだ。

ハル・ロブソン=カヌ(ウェールズ代表FW)

「大会前にもオファーはあったんだ。いい進歩的なクラブからいいオファーがね。だが、待つことにした。

レディングとの契約を満了させる決断を下した。あそこに12年もいた。多くの貢献をしてきたし、自分自身と自分のキャリアにとって最善の決断だと感じた。

(大会後まで待つというのは)人生で最高の決断のひとつになったかもね。

プレミアリーグでプレーしたいという願望は隠すまでもないよ。そこが自分にとって最高の場所なら、そこにいることになるだろうね」

こう述べたという彼はEUROでの活躍により世界中からオファーが来ているとも明かした。

そんなロブソン=カヌだが、本大会前に怪我が懸念されていたことで本大会をベンチでスタートさせた。だが、途中投入されたスロバキア戦で値千金の決勝ゴールを決めブレイク。

本大会で出番を得られるか分からない存在だった彼にとって、待つというのはある種の賭けでもあったのだ。クリス・コールマン監督もこう述べている。

クリス・コールマン(ウェールズ代表監督)

「フットボール界のクレイジーな特徴だよね。どれほど速く物事が変わるのかを表している。

(直前の怪我で)彼は大会を欠場し、来季の契約がないという可能性もありえた。

多くの関心が寄せられていると想像できる。彼はそれに値するよ」

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