長いサッカーの歴史には、後世に語り継がれるような「伝説のハットトリック」がいくつか存在する。

今回はQoly編集部で「これは!」というものを厳選し、10個をピックアップした。

編集部それぞれが熱い思いを語ってくれたため、前編と後編に分け、それらを一つずつ紹介していくことにしよう。

1. リヴァウド

生年月日:1972年4月19日 (44歳)
当時のチーム:バルセロナ(ESP)
達成日:2001年6月17日
試合情報:2000-01 リーガ・エスパニョーラ 第38節

コメント:内容からシチュエーションまで鮮烈だったのがリヴァウドのこのハットトリックだろう。2000-01シーズンのバルセロナとバレンシアはともにリーグ優勝を逃し、この最終節はチャンピオンズリーグ出場権がかかった直接対決だった。そんな大一番で主役となったのが、1999年に世界の個人賞を総なめにしたリヴァウドだ。開始直後にフリーキックで先制ゴールを決めると、同点とされた後の前半アディショナルタイムにはミドルシュートを叩き込み2点目をゲット。後半、再び追いつかれてしまったが、試合終了間際の88分、フランク・デ・ブールからの浮き球のパスを胸トラップ後、オーバーヘッドで突き刺した。今日でも“伝説”として語り継がれるこのスーパーゴールは、ハットトリックを達成すると同時にクラブをCL出場に導く値千金の決勝弾となったのである。

選出者:編集部H