サッカー選手がキャリアを形成していく上で、移籍というのはきわめて重要なファクターだ。

いつ、どこに活躍の場を移すのか。あるいは「移籍しない」という決断が正しい場合もあるだろう。短い選手人生の中でそう訪れるものではないからこそ、選手はその選択に慎重になる。

そんな移籍というものを何度も繰り返し、ついにはギネス記録を樹立した選手がいる。元ウルグアイ代表FWセバスティアン・アブレウだ。

アブレウは1976年10月17日生まれの40歳。

メキシコリーグで得点王にも輝いた大型ストライカーで、打点の高さとパワーを活かしたヘディングは一級品。両足を遜色なく使うことができるベテランFWだ。

ウルグアイ代表としても70試合の出場経験があり、2002年ワールドカップやコパ・アメリカ2007などビッグトーナメントでもプレー。ディエゴ・フォルランが大活躍した2010年ワールドカップのメンバーであり、チームが南米王者に輝いたコパ・アメリカ2011にも参加している。

そんなアブレウは40歳になった現在も現役だ。

今年に入ってエルサルバドルのサンタ・テクラFCからブラジル3部のバングへと渡ったのだが、アブレウにとっては28度目の移籍であり、これがギネス記録として認定されるようだ。

実際にアブレウの所属歴をWikipediaで見てみると…

縦に長い!

これまでギネス記録を持っていたのはドイツ人GKのルッツ・プファネンシュティールで、移籍の総数は25。アブレウの移籍回数はそれを3つ上回っている。

アブレウは1995年にデフェンソールでプロデビューを果たした。22年のプロ生活で28度の移籍を経験しているのだから、その数には驚かされる…。

なお、アブレウはこれまでウルグアイ、アルゼンチン、メキシコ、スペイン、エルサルバドル、ブラジル、パラグアイ、イスラエル、ギリシャの9ヵ国でプレーし、バングは23番目となるクラブ。

「変人」を意味する”ロコ”という愛称通り、風変わりな選手キャリアと言えるだろう。

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