すでに大きなニュースとなっている、中村俊輔のジュビロ磐田への移籍。

プロデビュー以来、Jクラブではマリノス一筋を貫いてきたファンタジスタが大きな決断を下した。

チームのレジェンドである中村の退団に、横浜F・マリノスは臨時声明を発表。クラブとしては全力で慰留したものの、中村の決断を尊重した形となったという。

誰よりもマリノスを愛していた中村にとっても、クラブを離れることは簡単な選択ではなかったはず。

中村は退団に際し長文でファンに対してメッセージを送り、移籍の理由について「現役を退くその最後の瞬間まで、真摯に、そしてなによりも喜びと楽しさを持って向き合うため」と説明している。

そんな中村はこのメッセージの中で、ある印象的なエピソードについて語っている。その内容は以下の通り。

「2010年、横浜に戻ってきた自分を温かく迎え入れてくれたことは、今でも鮮明に覚えています。

2013シーズン、ファン・サポーターの皆さんと優勝を分かち合えなかったことは、とても残念なことですが、9月21日の自分個人への身に余るゴール裏の横断幕は、セルティック時代でさえ経験はなく、心の奥底に深く刻まれ、生涯忘れることのないものとなりました」

マリノスで様々な経験をしてきた中村だが、なかでも記憶に残っているのが3年前のある横断幕だという。