編集部S

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試合情報:UEFA EURO2012 グループステージ第3節
対戦カード:スウェーデン代表 2-0 フランス代表
日時:2012年6月19日
選手名:ズラタン・イブラヒモヴィッチ(54分)

【コメント】

EURO2012のグループDは、最終節を残し4ヵ国中3チームに勝ち抜けの可能性が残されているという状況。二つの椅子を巡ってフランス、イングランド、ウクライナが争っていたのだが、すでに可能性を失っていたスウェーデンの大エースが珠玉の一撃を決める。

大きな体を折り曲げた豪快なボレーはあまりに華麗であり、こうした大一番で決めるイブラヒモヴィッチの勝負強さに鳥肌が立った。知名度や難易度こそイングランド戦のバイシクルに軍配が上がるが、ズラタンの“凄み”のようなものはこちらの方からより感じられる。

試合情報:2001-02 UEFA チャンピオンズリーグ 決勝
対戦カード:レヴァークーゼン 1-2 レアル・マドリー
日時:2002年5月15日
選手名:ジネディーヌ・ジダン(45分)

【コメント】

「史上最高のボレー」であることはもちろんのこと、「史上最高のゴール」はもうジダンのこのボレーでいいのではないかと思う。

史上最高クラスの選手がCL決勝という最高のステージで決めた最高に美しいシュートだ。究極的な美を備えながら、クロスがジダンの左足に吸い込まれるようにして落ちてくるあたりに神秘性すら感じる。

ジダンはCL決勝で2度も涙をのんでおり、マドリーへの移籍はまさにビッグイヤーを求めてのものだった。そうしたトラウマを自らの足で払拭して見せるあたりにもストーリーを感じる。ジダンがジダンであることを証明した一撃と言えよう。