2日(水)に行われたUEFAチャンピオンズリーグの予備予選3回戦2ndレグ。

ヨハン・クライフ・アレーナで行われたアヤックス対ニース戦では、珍しいシーンがあった。

時計の針が34分を指しアウトオブプレーになると、スタジアムは拍手。

さらに、アヤックスの選手はスローインで試合を再開することなく試合は完全に“ストップ”し、しばらくこのまま時が過ぎたのだ。

なぜ、このようなことが起きたのか?理由は、心臓発作で倒れ脳に損傷を負ったアヤックスMFアブドゥルハーク・ヌーリにある。

すでに広く報じられている、ヌーリを襲ったアクシデント。

アヤックスの未来を担うと期待された新星は自発呼吸こそしているものの、サッカー選手として復帰する可能性はほぼゼロに近いと言われる。

そんなヌーリを応援するため、アヤックスの選手たちはその背番号と同じ時間である34分に拍手を実施。そして選手たちもこれに従い、プレーすることを一旦ストップさせたのだ。

消化試合ならまだしも、CL行きがかかった予備予選3回戦の2ndレグでこうした光景が見られるのは非常に珍しい。「遅延行為」と判断されても仕方ないが、そうした事情を知り主審も見逃したのだろう。

アヤックスにとってこの試合は新シーズンに入って行われる初のホームゲームである。

そのためスタジアムのいたる所にヌーリへの連帯を示すような装飾や掲載が見られた。