そう考えると、日本がホームに呼ぶことができた対戦チームは非常に限られてくる。

開催国ということで予選のなかったロシア、ワールドカップのアジア4次予選に進んでいないアジアの国々、北中米・カリブ海やアフリカ、オセアニア予選で早期敗退している国々、というのが一応の選択肢になる。

この中で日本よりFIFAランキング高いのは同じAFC圏内にいるイランのみ。むしろ、FIFAランキング48位のハイチは日本よりランキングが下のチームの中で最高位であるのだ。

また、ニュージーランドはFIFAランキング113位とかなり下位のチームだが、来月にワールドカップ出場をかけた大陸間プレーオフを控えている。

すでにワールドカップへの出場が潰えている国と比較すればモチベーションは雲泥の差であり、日本代表の強化試合としては絶好の相手である。

例えばFIFAランキング60位のジャマイカとは理論上対マッチメイクが可能であったが、すでにワールドカップへの出場権を失っているためどれだけ本気でやってくれたかは分からない(ジャマイカは北中米・カリブ海地域だが、ワールドカップ4次予選で敗退している)。

ちなみに補足すると、この10月に開催国であるロシアとの貴重な対戦権を得たのは韓国とイランだった。

この2試合はもちろんロシアで開催されるわけだが、もう一方の試合で韓国はスイスでモロッコと対戦する。韓国としてはもう一方の試合をロシアと同じUEFA圏内で行わねばならなかったわけだが、そもそもそれが可能なチームは日本同様非常に限られていたのだ。

そうした諸々の背景を考慮すると、この時期に日本が対戦するニュージーランドとハイチは選びうる中で最高に近い相手であり、そうしたチームとの強化試合をしっかりと実現させた協会の働きぶりは100点に近かったと言えよう。

さらに日本は11月に、FIFAランキングTOP5圏内の2チームとも対戦をこぎつけている。

対戦相手だけを見て批判することは簡単だが、協会はFIFAが定めるルールに縛られながらもその中で代表チームにとって最善の対戦相手を見極め、交渉しているという事実を忘れてはいけない。

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