ワールドカップ南米予選で敗退の危機にあるアルゼンチン代表。

最終戦は敵地に乗り込み、エクアドルと対戦する。すでにエクアドルは予選敗退が決まっているが、標高2,850メートルの高地キトでの試合は厳しい展開が予想される。

そのエクアドルは実はアルゼンチン人が指揮官を務めている。

今年9月、アルゼンチン出身の元ボリビア代表DFグスタボ・キンテーロス監督が去った後、暫定的にチームを率いることになったのは、ホルヘ・セリコ氏。

彼もまたアルゼンチン出身だ。現在53歳で、エクアドルでの指導歴が長い。今年夏までウニベルシダ・カトリカの監督を務めた後、エクアドルU-20代表の指揮官に転身していた。

母国への愛はあるものの、立場上その心中は複雑なはず。『Tyc Sports』によれば、こう述べたという。

ホルヘ・セリコ(エクアドル暫定監督)

「国籍を忘れ、私はまずエクアドル人だ。

生まれたのはブエノスアイレスだが、心はエクアドルにある。

目標はただひとつ、勝つことだ。我々はホームで非常に強い」

「アルゼンチンをリスペクトしている。世界最高のチームのひとつだし、メッシのような地上最強の選手たちがいるからね。

だが、我々はエクアドル国民のために勝ちたい」

「私にはエクアドルの人々に対して大きな責務がある。私のキャリアはここで作られたからね」

もしエクアドルが勝てば母国アルゼンチンが敗退する状況を「奇妙」だとも述べたセリコ氏。それでも勝利だけを目指すと誓っていた。

【厳選Qoly】U-23日本代表、奮起が求められる3名!パリ五輪出場には活躍が不可欠

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら