ワールドカップ南米予選で敗退の危機にあるアルゼンチン代表。
最終戦は敵地に乗り込み、エクアドルと対戦する。すでにエクアドルは予選敗退が決まっているが、標高2,850メートルの高地キトでの試合は厳しい展開が予想される。
そのエクアドルは実はアルゼンチン人が指揮官を務めている。
今年9月、アルゼンチン出身の元ボリビア代表DFグスタボ・キンテーロス監督が去った後、暫定的にチームを率いることになったのは、ホルヘ・セリコ氏。
[VIDEO] 🎥 Jorge Célico, entrenador de Ecuador: "Esta selección chilena es una generación dorada que está en crisis" https://t.co/xpstqwDcle pic.twitter.com/kZWp4B1zR8
— Canal del Fútbol (@CDF_cl) 2017年9月29日
彼もまたアルゼンチン出身だ。現在53歳で、エクアドルでの指導歴が長い。今年夏までウニベルシダ・カトリカの監督を務めた後、エクアドルU-20代表の指揮官に転身していた。
母国への愛はあるものの、立場上その心中は複雑なはず。『Tyc Sports』によれば、こう述べたという。
ホルヘ・セリコ(エクアドル暫定監督)
「国籍を忘れ、私はまずエクアドル人だ。
生まれたのはブエノスアイレスだが、心はエクアドルにある。
目標はただひとつ、勝つことだ。我々はホームで非常に強い」
「アルゼンチンをリスペクトしている。世界最高のチームのひとつだし、メッシのような地上最強の選手たちがいるからね。
だが、我々はエクアドル国民のために勝ちたい」
「私にはエクアドルの人々に対して大きな責務がある。私のキャリアはここで作られたからね」
もしエクアドルが勝てば母国アルゼンチンが敗退する状況を「奇妙」だとも述べたセリコ氏。それでも勝利だけを目指すと誓っていた。