いよいよ今週10日(金)に迫った日本対ブラジルの強化試合。

ブラジルは「王国」と呼ぶに相応しい強豪国だが、実は日本と対戦するケースが多く、2000年以降の試合は今回が7度目となる(A代表に限る)。

そこで今回は、編集部のそれぞれに最も思い出に残っているブラジルとの試合を挙げてもらった。

編集部H

Q. 編集部が思い出に残っているブラジル戦は?
A. 2005年のコンフェデレーションズカップ

試合日:2005年6月22日
スコア:日本代表 2-2 ブラジル代表
得点者:中村俊輔(27分)、大黒将志(88分) / ロビーニョ(10分)、ロナウジーニョ(32分)

日本代表のレベルはかつてに比べて飛躍的に上がり、親善試合ではアルゼンチン、フランスなどを撃破してきた。

現代においては例えどこの国と戦っても、“それなり”の勝負ができ、戦い方次第では勝利できる水準にある。ただ、唯一の例外といえるのがブラジルだ。

日本サッカーは、ブラジルをお手本にここまでの発展を遂げてきた。下位互換の弟子が師匠を超えるのは難しいということだろうか。実力以上に相性は最悪で、近年の対戦では完膚なきまでに叩きのめされてきた。

だからこそ、もっとも「金星」に近づいた2005年コンフェデでのブラジル戦は脳裏に焼き付いている。この時のブラジルはロナウジーニョ、ロビーニョ、カカ、アドリアーノと、怪物級の選手がそろっていたが、試合終了間際、大黒が詰めて同点に。ブラジルは浮き足だち、残り時間で逆転しようかという状況まで追い込んだ。

あれから10年以上の時が経過した。一度は近づいたかに思えた“恩師”との距離は、縮まるどころかむしろ広がったような感覚さえある。

それでも、私たちを育んでくれた相手に少しでも成長した姿を見せたい。それが何よりの恩返しとなろう。