12日、日本で開催されているE-1サッカー選手権、男子カテゴリの第2節が行われた。

先に行われた試合では、韓国が北朝鮮と戦い1-0で勝利を収めており、日本は優勝を狙うために3ポイントが欲しいところ。

相手は名将マルチェロ・リッピ率いる中国。日本と戦うにあたって、5バック気味の3-4-3のシステムを使ってきた。

キックオフ直後から積極的にボールを保持して攻めようとする日本。特にサイドのスペースを利用し、チャンスを作っていった。

ところが、28分にシュートを放った大島僚太が左太ももを痛めて交代すると、中盤のボール回しが停滞。中国に押し込まれる展開になってしまった。

後半に入ると日本はよりパスのテンポを早めることで司令塔大島の不在をカバーし、井手口の前への上がりを生かしていく。

ただ、その一方で中国も仕掛けてきた。前線で高さを見せていたシャオ・チーを下げ、スピード系のユー・ダーバオをセンターフォワードへ。外に当てて中で裏を狙う、長いボールで彼を走らせるというシステムになり、中国もよりゴールに迫る攻撃が増加した。

試合が動いたのは84分だった。やや疲れが見えてきた中国を相手に押し込む展開となり、日本のチャンスが目立ってきた。

その中で、長いボールから裏に抜けた川又堅碁がヘッドで落としたところから波状攻撃を展開。バイタルエリアからの縦パスを受けた川又が粘って前に送り、それを小林が詰めてキーパーを外す。角度のないところから左足を振り抜き、ゴールへと決めてみせた。

さらに圧巻は88分。センターサークルの端あたりでボールを受けた昌子源が、意表を突くロングシュートを敢行。まるで時間が止まったように両チームの選手全員がボールの行方を見守る中、鋭く落下して中国のゴールへと吸い込まれていった。

アディショナルタイムには山本脩斗がペナルティーエリアでチャン・ウェンチャオを倒してしまい、PKを与えて失点。スコアを2-1とされてしまう。

しかし試合はこのまま終了し、日本代表が2-1と中国を撃破。韓国との最終節を引き分け以上で終えれば、日本の優勝が決まる。

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