ヤング・リーズ

リーズと言えばハリー・キューウェル、マーク・ヴィドゥカを軸にしたヤング・リーズ時代を思い浮かべるファンは多いだろう。

デイヴィッド・オレアリー監督の元、当時20代前半だったメンバーを中心に若くて勢いがあったチームだ。その中からリオ・ファーディナンド、ロビー・キーン、アラン・スミスなどがブレイクを果たしビッグクラブへと旅立っていった。

プレミアリーグで優勝を争っていたチームは1999-00シーズンに3位に入ると、2000-01シーズンにはチャンピオンズリーグ出場を果たした。グループリーグではミラン、バルセロナと同組を2位で勝ち抜け、2次リーグでもレアル・マドリー、ラツィオと同組を2位で突破した。

結果的に準決勝で同じく当時調子の良かったバレンシアの前に敗退するが、リーズの印象はとても強烈なものだった。

財政難に陥り失速

しかし、栄光は長く続かなかった。大型の補強をしたツケで財政難に陥ったリーズは2002-03シーズンに15位、2003-04シーズンに19位と落ち込みついにチャンピオンシップ降格となってしまった。さらに、2006-07シーズンはチャンピオンシップで最下位となりリーグワン(3部相当)へ降格となっている。

その後は2012年にドバイのGFHキャピタルが買収、さらに2014年にイタリアのカリアリも経営するマッシモ・チェリーノが買収とクラブは次々に違うオーナーの手に渡った。チェリーノ会長の元ではクラブの財政難があぶりだされ、選手の給与を待ってもらうこともあったという。

昨シーズンの順位はチャンピオンシップ7位。最後の最後でプレーオフ圏内を逃し今季は昇格へ向けて期待がかかるシーズンである。とはいえ、7位という成績はここ10年では最高の成績である。今季も12月30日時点で5位とプレーオフ圏内へ向けて順調だ。

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