昨季の明治安田生命J1リーグで2位に躍進したガンバ大阪が14位と苦しんでいる。

今季のG大阪は開幕直後に新型コロナウイルス感染症のチーム内クラスターが発生した影響もあり、序盤から過密日程となって低迷。10試合を消化した時点で足掛け4シーズン目の指揮を執っていた宮本恒靖前監督が解任となった。

解任された宮本恒靖前監督

チーム成績以上に深刻だったのが得点力不足であり、宮本前監督体制下ではJ1リーグ10試合で僅か3得点に止まっていた。第32節終了現在でもリーグワースト3位の26得点に止まっており、松波正信現監督体制でも改善の兆しは見えていない。

総得点26の内訳も、FWが22得点(パトリック9、レアンドロ・ペレイラ5、宇佐美貴史4、チアゴ・アウべス2、山見大登1、一美和成1[現・徳島ヴォルティス])、MFが3得点(矢島慎也2、小野裕二1)、DFが菅沼駿哉による1得点のみと、得点者が前線のアタッカーに限定されている。攻撃に人数を割けない戦い方になっているのだ。

「G大阪=攻撃サッカー」というイメージは完全に過去のものとなった。