アメリカのFOXスポーツが選定した、ワールドカップ使用ユニフォームの歴代ベスト10とワースト10を紹介。どちらも日本人の印象とはだいぶ異なっており、文化の違いが感じられるものとなっている。


まずはベスト10から。

※コメントは、WEBサッカーショップ ラブ・フットボールの担当者のつぶやき(ぼやき?)です。文末に@のあるユニフォームはラブ・フットボールの該当商品ページへ飛ぶことができます。


Best World Cup kits of all time [FoxSports.com]


■10位  2010年 コートジボワール

数日前の嫌な記憶が蘇りますが、ここではユニフォームのみに注目します。PUMAが06/07モデルで行なったグラフィックデザインを、機能性とシンプルさを踏まえつつ復刻させたデザイン。07/08~09/10はデザインに捻りがなかったため、未だに人気のある06/07のグラフィックデザインと比べ相当厳しかったのですが、こちらは大人気。ラブ・フットボールでは6月上旬にアップ予定です。PUMAはマイナー国のモデルまでなかなか市場に出回らないのが残念でなりません。


■9位  2002年 フランス

フランスらしい正統派でストレートなアイテム。当時のadidasはオーセンティックが缶入りで発売されて話題を呼びました。ただ、フランス代表の結果が伴わなかったこと。またダブルレイヤー仕様は実際にサッカーやフットサルで着るには面倒!という人が多く、ユニフォームは早々と安売り路線に…。なお、フランス代表のユニフォームは2011年からNIKEに切り替わるため、見慣れたadidasの三本線とトリコロールのコンビネーションは2010年モデルがひとまず最後となります。


■8位  1994年 オランダ

これぞオランダという配色は良いのですが、オランダのアイテムは妙に復刻版があったりする影響で、実は意外と売れません…。


■7位  1974年 東ドイツ

紺を基調としたシックなデザインに左胸の「DDR」とロゴが映える名ユニフォーム。東ドイツ代表が唯一予選を突破したのがこの西ドイツ大会というのも運命的なものを感じさせます。本大会では東西ドイツの対戦も実現し、見事金星を上げました。


■6位  1978年 メキシコ

リーバイスデザインということで、一見するとTシャツ風。サッカーというジャンルで見なければ街でカジュアルに着られるアイテムだと思います。


■5位  2010年 ニュージーランド

ニュージーランドは「オールブラックス」というラグビーの代表チームが有名ですが、サッカー代表チームのユニフォームは白がホーム。愛称も「オールホワイツ」です。というわけで、これはアウェイなのですが、黒のシャツというのはヴェネツィア、オーランド・パイレーツなど世界的に少なく、需要>供給という形になっています。ニュージーランドのシャツは2008年までほとんど市場に出回らなかったものの、最近はワールドカップ効果で人気が上がっており、08/09に続き今回のモデルも期待しています。ラブ・フットボールではこちらも6月上旬にアップ予定です。


■4位  1950年 アメリカ

白黒では分かりにくいので下に復刻版(TOFFS)の写真を用意しました。ペルー?と言いたくなるデザインですが、これは「アメリカがワールドカップでイングランドを破った」という意味で歴史的なシャツなんです。アメリカで上位に入るのは当然ですね。


■3位  1994年 カメルーン

アフリカという地域の台頭があり、その衝撃的な印象でコレクタルブルになったアイテム。逆を言えば、デザインとして目に付くのはアフリカにしては珍しい蛍光色というぐらいでしょうか。


■2位  1974年 ザイール

1974年のネイションズカップ王者で、その年に開かれたワールドカップにブラックアフリカとして初出場したのも驚きながら、このシャツも驚きだったという一品。サプライヤーは意外にもadidasです。当時のザイール代表は、最近で言うところの少し前のホンジュラス代表の様な、サッカーは攻撃的で良いのだけれど守備はからきし駄目。ということで、ワールドカップでは見事に玉砕しました。(ユーゴスラビアには0-9で敗戦)

しかし印象がとにかく強烈だったため、現在は復刻版専門のTOFFSが1974年ザイールを復活させています。


■1位  1970年 ブラジル

これは、「チームとして素晴らしかったのでシャツも1位に」という考えに基づくもののように思います。このときのブラジルは、ペレをはじめ歴史的なメンバーが揃っており、最近BSで再放送された同大会決勝のイタリア戦で、改めてその凄さを目の当たりにしました。

ブラジルのアイテムは1996年モノが結構人気があったのですが、それ以降は正直さっぱり売れません。カナリア色のシャツは普段なかなか着られないですし、日本にブラジルのA代表が来ることも滅多にありません。しかし、入荷をしないわけにもいかず…ショップ泣かせの商品であると言えます。


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