2011年6月2日(木) - スタッド・ペルック(イエール)
France
4
2-1
2-0
1
Mexico
ノッカール
ジョセフ=モンロース
タフェル
ベネゼ
5'
39'
64'
70'
得点者
26'



ダビラ





満を持してグループリーグ第1節最後の試合に登場した、地元のフランス代表。フィジカルとスピードを生かしたサッカーで強豪メキシコに対して4-1と圧勝した。

戦術はシンプル。コンパクトに守ってスペースを消し、フィジカルコンタクトを積極的に挑んでボールを奪い、素早くカウンター。前線ではジョセフ=モンロース、ブルジョワ、ノッカールがスピードを生かして素早く縦に侵攻。パスを出した選手も動きを止めずゴールに向かい、電光石火の反撃でゴールを陥れる。

所々でメキシコの巧みなパス回しにやられる場面はあったものの、それ以上にサイドのスペース、あるいはスピードがあまりない3バックの裏のスペースを何度も破り、攻撃が非常に機能した。

試合開始からわずか5分、ジョセフ=モンロースが縦パスを受けてドリブルで持ち上がり左にスルーパス、飛び出したブルジョワのクロスをノッカールが決めて先制点を奪取。一旦は追いつかれたが、前半終了間際に相手のセットプレーからのカウンターで再びリードを奪う。これも基点はジョセフ=モンロース。右サイドでボールを収めて左に展開、タフェル、ブルジョワと繋がって、ポグバのアーリークロスをジョセフ=モンロースがゴール前に詰めて自ら決めた。

後半になってもフランスは運動量があまり落ちず、試合のペースを握る。メキシコはこの時点でアルバレスを下げ、3バックの右にエンリケスを移していたが、彼のスピード不足を利用したブルジョワが活躍した。64分には彼がドリブルでエンリケスをぶち抜いてバイタルエリアに侵攻、右にスルーパスを通してタフェルのゴールをお膳立てした。

さらに70分にも交代出場のベネゼがドリブル突破でバイタルエリアに進入して右に展開、タフェルのクロスがキーパーに弾かれたところを自ら押し込んで4点目を奪取。試合を決めた。

大敗したメキシコも、所々では力を見せた。立ち上がりはスローでフランスの勢いに完全に押されたが、その後徐々にパスが回る場面も生まれた。26分にはデ・ブエンの持ち出しでシソコとクリバリのミスを誘い、ダビラが美しいシュートを決め、同点に追いついた。

しかし80分を通して、中盤を使う展開と最終ラインのスピード不足をフランスに利用されていたことは間違いない。攻撃では徐々に改善は見せたが、守備では終始相手の良さを生かさせてしまった。これは昨日のイタリアとは全く逆。

イタリアはコートジボワールのフィジカルとスピードを消すために、攻撃では中盤を捨て、守備では一人で対応せず外に追い込んで組織で守った。なので最終ラインが1対1に晒されることも少なく、中盤でボールを失うことも少なかった。逆にメキシコは相手に良い形でボールを奪われ、守備ではスピード勝負に持ち込まれた。

もちろんイタリアとメキシコではサッカーの性質が違い、一朝一夕に戦い方は変えられないし、変えても機能させるのは難しい。またフランスとコートジボワールの間には実力差も当然あるだろう。

要するに、言えるのはイタリアはこのような相手を得意としていてメキシコは苦手としているのではないか、ということだけである。

(筆:Qoly編集部 K)