Singapore
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1
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1-0
0-0 |
0
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Philippines
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ハイルル・アムリ |
19' |
得点者
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ファーストレグをスコアレスドローで終えていたこのカード。セカンドレグではホームで戦ったシンガポールがペースを握り、前半の先制点を最後まで守り切って勝利を収め、決勝進出を決めた。
シンガポールがこの試合に際して重視したのはプレッシャーだ。ルセナ、ムルデルスを潰す、あるいはそこからパスを前に出させないことを考え、早い切り替えでチェック。最初はアンヘル・ギラドの下がりに対応できず、そこにボールを入れられてしまうことがあったが、35分あたりからバイハッキ、サフワンが前に出て抑えるように修正された。
そしてペースを掴んでいる間に先制点も奪取することに成功。19分に左サイドで得たフリーキックからショートでリスタート。意表を突いてフリーでボールを受けることに成功したハイルル・アムリが強烈なミドルシュートを叩き込み、ネットを揺らした。
しかし決して完璧ではなかった。前半の間でもロスタイムに最終ラインでのパスミスから大ピンチを迎え、後半にはファハルディンを下げてシャフダンをボランチに移したことから若干プレッシャーのバランスが悪化。
ハーフタイム終了後にライヒェルトに変わって入ってきたカリンドンが中に絞ってきたという攪乱には、同じタイミングで投入されたファズルルが徹底して付いていったことでカバーできたが、後半途中からは運動量も減少し、押し込まれる場面も増加していった。
だが、フィリピンはその時間帯を生かすことが出来ず。彼らはゾーンで待ち構え、スペースを利用して2トップを生かす攻めが強みだが、反面圧倒的な高さも、中盤の選手の得点力も、前線からの連動したプレッシャーもそれほどない。そのため、相手に引かれれば引かれるほど手立てがなくなっていった。
最後にはデ・ムルガを下げてFWのヴォルフを投入し3-4-3に変更するも、大きなチャンスは作ることが出来ず。フィリピンにとっては前半の1失点が非常に重い荷物となった試合であった。
(筆:Qoly編集部 K)