6月4日に行われたワールドカップ・アジア最終予選。ホームに韓国を迎えて最後の希望をつなぐための試合に臨んだレバノン代表は、開始11分でショートコーナーから先制点を決めるという最高の立ち上がりを見せた。
その後は劣勢になったものの、GKアバス・ハッサンが神がかり的なセーブを見せ、ゴールポストがもう一人の選手であるかのごとくシュートを弾き続け、終盤までゴールを守り続けた。
そのまま90分は経過したものの、この試合を裁いたベンジャミン・ウォレス主審は7分という長いロスタイムを宣告。そして最終的にはファウルを取られ、キム・チウにフリーキックを決められてしまう。大きな勝利を目前にしながら、最後でそれを掴み損ねる結果となった。
デイリースター紙によれば、レバノン代表監督を務めているテオ・ベッカー氏はこの判定に対して大きな不満を表明したとのこと。
デイリースター
テオ・ベッカー レバノン代表監督
「韓国と比較すれば、我々は何も持ってはいなかった。そして結局レフェリーによってやられてしまったよ。彼は韓国の12番目の選手だったな。
我々のパフォーマンスについては満足している。選手たちのこの試合でのプレーを見て、私は嬉しかった。サッカーには不可能なことなどない。奇跡だって起こせるのだとね」
一方、韓国のスポーツソウル紙は、レバノンの時間稼ぎに対してマナー違反であると批判している。
スポーツソウル
「先制点を決めたレバノンは中東特有の『ベッドサッカー』を決め込んだ。戦力で劣るレバノンは、接触があるたびに地面に倒れ、マナー違反で顰蹙を買った。軽い接触でも横になって怪我を訴えることに必死だった。
幸いなことに、明らかな『ベッドサッカー』のおかげでロスタイムが長くなり、キム・チウの劇的な同点ゴールで惨事は防ぐことが出来た」
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