1990年代はスクデット争いの常連だったパルマだが、2003年、オーナーが経営する地元の食品会社パルマラットの破産に伴い強豪の座から陥落。2008年には降格の憂き目に遭った。しかし、一年でのセリエA復帰を果たして以降、8位、12位、8位と非常に安定した成績を収めており、2012-13シーズンもロベルト・ドナドーニ監督のもと10位という成績を残している。
パルマは3日、2013-14シーズンに向けた新ユニフォームを発表。90年代から2000年代にかけてのパルマと言えば、クラブカラーである“ジャッロブルー”(黄色と青)の印象が強いが、近年は“クロチャーティ”(十字軍の戦士)の愛称で知られる伝統的なクロスモチーフのデザインが定着。2013-14ホームモデルもそれを継続している。
アウェイは白のVネックに黄色と青のアシンメトリー、サードは黒に黄色と青のタスキモチーフを採用した。なお、1913年創設のパルマは今年が創立100周年(チェンテナリオ)の記念イヤー。これに伴い、クラブエンブレムが100周年の特別仕様となっている。
胸スポンサーは FollettoがドイツのVorwerk社の掃除機。Navigareはアパレルブランドである。
また今年は、1993年のカップウィナーズカップ決勝でパルマがベルギーのロイヤル・アントワープを3-1で破り、初の欧州タイトルを獲得してからちょうど20年。そこで優勝20周年を記念して、先月の話ではあるがパルマは当時のユニフォームの復刻版とも言えるスペシャルモデルを制作。2012-13シーズンのホーム最終戦となったボローニャ戦でこれを着用した。
現チームのエースストライカー、アマウリの左にいる二人は、元コロンビア代表FWファウスティーノ・アスプリージャと、20年前の決勝でゴールを決め現在はクラブのチームマネージャーを務めるアレッサンドロ・メッリ。そのメッリが着ているのが、ウェンブリーでの決勝戦で使用した当時のユニフォームである。
オールドファンにはキュンとくるデザインだろう。