キャプテン翼が世界中のサッカー好きな子供たちに影響を与えたことは知られている。キャプテン翼以降もシュート、ホイッスル、俺たちのフィールド、ジャイアントキリングなどサッカー漫画の名作が多数生まれている。

今回は編集部Qの所蔵コレクションからお正月に読みきることができる10巻未満の良作サッカー漫画を紹介する。


1.フットボールネーション <既刊6巻>

天皇杯に挑む主人公沖千尋とそのチームを取り巻く物語。天皇杯を舞台にしたサッカー漫画はこれまでも「GOLD PANTHERS(山田玲司著)」あどがあったが長続きしなかった。プロのチームとアマチュアのチームがぶつかる唯一の舞台で日本一を獲るというのは現実的な可能性は奇跡的だが、サッカーのアプローチは超現実的。体幹、インナーマッスルに注目するなど長友・本田以降のサッカー感が特徴。ここまでスポーツ科学に接近した漫画はないのではないだろうか?同作者の過去作品もフットボールネーションシリーズとして復刊、こちらもご一読を。

小学館コミック フットボールネーション (第一話試し読みあり)

2. 1/11 じゅういちぶんのいち <全9巻>

サッカー漫画というよりかはサッカーを題材にした人間ドラマ。主人公「安藤ソラ」と天才女子サッカー選手「若宮四季」を軸に主人公に纏わるエピソードを毎回オムニバス形式で時系列もばらばらにお届けする。ある時は控えGKの話、ある時は同級生の話と内容は違えど共通するのは「泣ける」ストーリーだということ。ジャンプスクエア移籍後に人気がよりアップ、最終回を迎えた際にはQolyで取り上げたほど。今年4月、映画化(主演:池岡亮介)し少しだけ話題になりました。

ジャンプSQ.[1/11 じゅういちぶんのいち]中村 尚儁 (第一話試し読みあり)

3. 夕空のクライフイズム <既刊3巻>

ヨハン・クライフが標榜した「美しく勝利せよ、無様に勝利することを恥と思え」をテーマにした高校サッカー漫画。連載前に同作者の読み切りサッカー漫画があったのでそこで人気があり連載にこぎつけたと思われる。緩めの絵柄とは裏腹にいかにもサッカーファンが漫画を書きましたとばかりに有名選手を使った例えがでてくる。主人公今中もウイングの控えでドリブルしか取り柄がないというのも渋い。作者の手原和憲はこれが初の連載の様だがテンポよく、かといって非現実的でもなうするすると読める。そのため、心地よい読後感がある。

作品詳細『夕空のクライフイズム』 | ビッグコミックスピリッツ公式 ... (第一話試し読みあり)

4. ファンタジスタステラ <既刊9巻>

ファンタジスタの続編、ファンタジスタは高校生だった坂本轍平がミランのプリマヴェーラに入団し研鑽する話だった。草場道輝先生の漫画は映画を意識している部分があるらしく、進行が非常にドラマティック。特に週刊誌で呼んでいた時には毎回最後のページで起承転結のどれかが来るので続きが待ちきれない展開だったのを思い出す。続編は日本代表FW本田圭佑も登場し、2014年のワールドカップで優勝を目指すという現実に即した面も。前作『ファンタジスタ』も、ヤングサンデー、ビッグコミックスピリッツで連載した『LOSTMAN』もおススメ。

WEBサンデー|ファンタジスタ ステラ - 少年サンデー (試し読み多数あり)

5. サッカーの憂鬱~裏方イレブン <既刊2巻>

書籍でも人気がある「サッカーに関する仕事」を題材に漫画化してみた様な作品。「週刊漫画サンデー」で不定期連載ということもあり、メジャー誌では決して取り上げない様なホペイロ、審判、通訳などにも焦点をあてている。とにかく大人の漫画で渋く、男の生き様というかサラリーマンに是非読んでもらいたい作品。作者能田達規は少年チャンピオンで同サッカー漫画『ORANGE』を連載、愛媛FCマスコットキャラのデザインにも関わっているなどサッカー界と繋がりの多い漫画家であることでも有名だ。

サッカーの憂鬱~裏方イレブン~|実業之日本社