ハリルホジッチの近年の傾向…柔軟性が増している?
コートジボワール、アルジェリアのどちらにおいても、使っていたフォーメーションは4-2-3-1、あるいは4-3-3のみ。そして試合途中からスクランブルとして4-4-2を使うことがある。
アルジェリアの前任者であったラバー・サーダヌが4バック、3バックの様々な形を自由に使い分けていたことを考えれば、見た目上はバリエーションは減少している。
Cheïkh Rabah #Saâdane, nouvel entraîneur de l'#ESS, on lui souhaite bonne chance :) #TeamAlgérie #TeamDZ #Team213 pic.twitter.com/9O9J6Mdf8e
— Sofiane (@eerymind) 2013, 12月 8
(アルジェリアの前任ラバー・サーダヌ氏)
ただ、戦術的には試合ごとに違ったスタートを見せている。ラインを高めてプレスをかける時もあれば、非常に引いてカウンターを狙うという形も見られ、全体的に試合前の構築は非常に緻密なのではないかという推測が出来る。
その一方で、2013年までの印象ではあるが、試合中に自分の戦術が崩された際のリカバリが上手く効かないことがあり、戦術家同士の対戦になったときにしてやられることがあった。
それはやはり以前から言われているように厳格で有名な彼のこと、やや頭に堅さがあるのではないか?とも思っていた。
とはいえ、監督というのは何歳になっても成長するもので、2014年ワールドカップではフォーメーションもさらに使い分け、ドイツ戦ではあれだけのことをやってのけた訳であるから、今もそうだとは言うことは出来ない。
年齢も重ね、性格的にも昔ほど周囲と衝突することもなくなっている。もしかしたら、キャリアの中の最も良いタイミングで日本代表に来てくれたのではないか?
【次回 報じられぬアルジェリア代表の歴史 その3に続く】