3. 同一協会からCLに出場できる最多チーム数は「5」

前項とも関係してくる話なのだが、来シーズンよりCLでは、同一協会から最大で5チームが本大会に出場可能となる。

これまでCLでは、一つの協会から最大でも4クラブしか本戦に出場できなかった。

例えば2011-12シーズン、チェルシーはCLを制すもののリーグ戦ではCL出場圏枠外となる6位でシーズンを終了していた。これにともない、本来出場権が与えられるべきプレミア4位のトッテナム・ホットスパーはEL出場に格下げとなる、という事態が発生していた。

しかし、EL王者にCLへの出場機会が与えられたことにより、協会ごとの最大出場数が4から5に変更。

来シーズン、一つの協会から5チームが参加する可能性があるのはスペインのみ。

すでにバルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、セビージャの本戦出場が決定しており、バレンシアがプレーオフを制すればスペイン勢が5チーム参加するということになる。

4. グループステージの抽選システムが変更に

CLのグループステージ抽選会では、抽選前にどのグループもある程度勢力図が均等になるよう、ポット分けが発表される。これは過去5シーズンにおけるUEFAコンペティションでの成績を係数化したものによってランキング化されており(UEFA Club Ranking)、これまではその上位チームから順にポット1からポット4へと振り分けられていた。

しかし、新たなフォーマットでは、ポット1には前回大会の王者1枠+UEFA Country Ranking上位7ヵ国のリーグ王者7枠=8枠が入る。

例えばこういうこと。

・レアル・マドリー(CL王者)
・バルセロナ(UEFA Club Ranking 2位)
・バイエルン(UEFA Club Ranking 3位)
・チェルシー(UEFA Club Ranking 4位)
・ベンフィカ(UEFA Club Ranking 5位)
・アトレティコ・マドリー(UEFA Club Ranking 7位)
・アーセナル(UEFA Club Ranking 9位)
・ポルト(UEFA Club Ranking 10位)

これは、今シーズンのグループステージにおけるポット1の顔ぶれである。

前年度王者のレアル・マドリーと、UEFA Club Rankingの上位チームが並んでいる。

しかし、仮に新しいフォーマットが採用されていたとすればこうなっていた。

・レアル・マドリー(CL王者)
・アトレティコ・マドリー(スペイン王者)
・マンチェスター・シティ(イングランド王者)
・バイエルン(ドイツ王者)
・ベンフィカ(ポルトガル王者)
・ユヴェントス(イタリア王者)
・CSKAモスクワ(ロシア王者)
・PSG(フランス王者)

仮にUEFA Club Rankingで上位に位置していても、各国リーグで王者にならなければポット1には入れないのだ。

これにともない、これまでグループステージではまず対戦しなかったバイエルン対レアル・マドリーやチェルシー対レアル・マドリー、バルセロナ対アーセナルといったビッグカードがグループステージの段階で実現する可能性が出てきた。

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