今年4月、外務省はヨーロッパのある国名に関して一般呼称の変更を発表した。

その国とは、南コーカサスに位置する旧グルジアである。

カハ・カラーゼやレヴァン・コビアシュヴィリらを輩出した旧グルジアは、政府側の要請により日本では「ジョージア」と呼ばれるように変更になった。今回の外務省の発表を受け、サッカーメディアを含め一般メディアもその例に倣ったことについては以前記事でご紹介した

さてそんなジョージアだが、英語では"Georgia"と記し、発音も日本語で表すなれば「ジョージア」に近いものであった。このように、日本で通っている呼称と国際的な通称が違っているケースは他にもある。

今回は、ヨーロッパ地域において日本語の呼称と英語での呼称が異なる国をまとめてみたい。

ワールドカップやユーロなど、国名や地域の名前にはやたらと詳しいサッカーファン。あなたはどのくらいその英語での呼称を知っていますか?

※各国の表記の上には英語での発音を埋め込んでいます

ケース1:国名のスペルがそもそも違うパターン

日本語での呼称:ベルギー
英語での呼称:ベルジウム(Belgium)

日本語での呼称:ドイツ
英語での呼称:ジャーマニー(Germany)

日本語での呼称:ギリシャ
英語での呼称:グリース(Greece)

日本語での呼称:イタリア
英語での呼称:イタリー(Italy)

日本語での呼称:オランダ
英語での呼称:ネダ(ザ)ーランズ(Netherlands)

日本語での呼称:スイス
英語での呼称:スウィッツァランド(Switzerland)

日本語での呼称:トルコ
英語での呼称:ターキー(Turkey)

要は、英語の表記を日本語化したものと日本語の表記が違っているパターンだ。

どれも中高の英語教育で目にするものであり、このあたりはサッカーファンでなくても知られているものが多いはず。

ちなみに、オランダはNethelandsの他にHolland、スイスはSwitzerlandの他にSwissがあるが、UEFAおよびFIFAではあまり使われない。

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