クコ・マルティナ(サウサンプトン)

トゥウェンテから来た25歳の右サイドバックは、サウサンプトンでプレーする初のキュラソー代表選手になった。

高いユーティリティー性を持つ彼は、左サイドバック、センターハーフ、そして守備的MFでもプレーが可能だ。もちろん、ナサニエル・クラインの後釜として獲得されたわけであるが、プレシーズンではライアン・バートランドの手術によって左サイドでも起用されている。

彼はエルウィン・クーマン氏によって推薦され、獲得された選手である。サウサンプトンでコーチを務めているエルウィンは、オランダでマルティナを指導したことがあり、そしてロナルト・クーマン監督の兄弟にあたる人物だ。

イドリサ・グエイ(アストン・ヴィラ)

彼をセネガル代表で指揮した元フランス代表MFアラン・ジレスは、ティム・シャーウッドが新たに手に入れたダイナミックなボックス・トゥ・ボックス・プレイヤーの事を「新しいジャン・ティガナ」と呼んだ。

これは相当な賛辞である。そして、シャーウッドは満足できているかもしれない。ジレスから、この900万ポンド(およそ17.4億円)の選手が「静かで、慎重で、そしてドレッシングルームでも良好だ」と聞いて。

テクニックが完成されていて、恵まれた視野を持っているダカール生まれの25歳は、パトリック・ヴィエラによって設立されたアカデミーの製品でもある。

フランスや西アフリカの彼のファンは確信しているだろう。ヴィラのサポータ-が、ファビアン・デルフの理想的な後釜を見つけることが出来たと。

グエイがその評判通りに過ごしていけば、シャーウッドの抱える問題の解決は彼の手にかかっているかもしれない。

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