南米王者チリ。
5日、コパ・アメリカ2015後としては初となる代表戦のパラグアイ戦を戦ったのだが、この試合でチリの“魔術師”ことホルヘ・バルディビアが見せたスルーパスが圧巻だった。
2-2で迎えた82分、バルディビアはセンターサークル付近でボールを受け取ると、エウジェニオ・メナが左サイドを駆け上がるのを確認する。
すると相手守備陣の隙間を狙い、スルーパスを放ちこれがメナのもとへと通る。
スペースに走ったメナは中央にクロスを入れ、中で待っていたアレクシス・サンチェスが勝ち越しゴール!
距離にして40mほどはあっただろうか。パスコースは限られており針の穴を通すような精度が求められたはずだが、その屈指のパスセンスで最高のボールで得点を演出した。
この夏、パウメイラスからUAE1部のアル・ワフダへと移籍していたバルディビア。2018年ワールドカップを目指すチームにおいても、一撃必殺のパスを武器に輝き続けることだろう。
なおアレクシスのこのゴールが決勝点となり、試合はチリが3-2と勝利している。