右足での強烈なボレーシュートは一度はGKに防がれるが、跳ね返りを再び力強く押し込む!
これが彼にとって嬉しいリーグ・アンでの初ゴール。しかも決勝点となり、この勝利によってアンジェはあの世界的なスター軍団PSGに次ぐ2位に浮上していたのだ。
小国ラオスのサッカー界にとっては快挙とも言えるニュースだろう。アジア全体でもほとんど活躍する選手がいないリーグだけに祖国を牽引するパイオニア的な存在になってほしいものだが、実は彼はこれまでラオス代表に選ばれたことがない。
というのもラオスは重国籍を制限しており、フランス生まれフランス育ちであるケトケオポムポンはラオスの国籍を所有していないというのだ。
以前「ラオス代表でプレーしたい」との発言が報道されたこともあるが、もし彼がラオス代表に入るためにはフランス国籍を離脱する必要がある。現実的に両者の国力は相当な開きがあり、よっぽどの覚悟か思い入れがない限り難しい選択になることは間違いないだろう。
ただそれとは別に、彼は確かにフランス人であるが民族的にアジア人なのも事実。屈強なアフリカ系選手の独壇場で、プレミアと並び日本人にとって鬼門ともなっているフランスで、彼がどこまで活躍できるのか注目である。