こちらが清武がゴールを決めた4試合のスコアだ。
△1-1(A) 対 ツエーゲン金沢
65分 作田裕次(金沢)
92分 清武功暉(熊本)
○2-1(A) 対 Vファーレン長崎
23分 イ・ヨンジェ(長崎)
65分 養父雄仁(熊本)
83分 清武功暉(熊本)
○3-0(H) vs 大宮アルディージャ
22分 清武功暉(熊本)
47分 清武功暉(熊本)
62分 養父雄仁(熊本)
○2-0(A) vs カマタマーレ讃岐
10分 岡本賢明(熊本)
91分 清武功暉(熊本)
なんと5点中3点が勝負所の80分以降で、うち後半アディショナルタイムの得点が2つ、その2つは値千金の同点弾&決勝ゴールで、唯一早い時間にゴールしたのも首位を独走する大宮が相手と、勝負強さが際立っているのだ。
小学校時代の恩師で清武兄弟を育てた新庄道臣氏はプロ入りの際、
「功暉は兄の弘嗣と違ってサッカーセンスがないし、テクニックもない」
と酷評し、功暉がプロでやっていけるのか不安に感じていることを吐露している。その一方で、
「弘嗣はナイーブ過ぎるが、功暉はとにかくハートが強い。どんな状況でもプレッシャーを感じたことがない。フィジカルもなかなかのものがある。本田のような選手を目指してほしい」
と、スピードにも技術にも恵まれず、挫折を繰り返しながら、強靭なフィジカルと類まれな精神力で後にミランの10番にまで上り詰めた本田圭佑を引き合いに出し、愛弟子への期待も語っていた。
ナイーブ過ぎると言われた兄は先日のイラン戦で相手選手とやり合い、弱点を克服しようと懸命になっている姿勢を見せた。功暉もプロ入りから少し時間がかかってしまったが、ここ最近の覚醒ぶりはまさに恩師が予感していた姿に近付いていると言えるだろう。