回帰する才能

フランスU-21代表経験のあるラリイ・マビアラ、パルフェ・マンダンダらはDRコンゴを後に選択している。このように他の国でA代表になることができなかったメンバーをDRコンゴ代表として呼び込むというのが1つの強化策となっている。

イングランドでプレーするMFユスフ・ムルンブもフランスU-21代表からの復帰組の1人、現在はDRコンゴ代表30cap以上を数える。

6月のマダカスカル戦に招集されたGK3人はそれぞれ、フランス、スイス、ポルトガルのユース代表歴のある選手達で“DRコンゴ復帰組”にあたる。現在のA代表では国内組が入る余地が多くなく、入ってもマゼンベ、ヴィタ・クルブの2クラブから数名が選ばれる程度だ。それだけにアフリカの中でも屈指の強豪になりつつあり、今年のアフリカネイションズカップでは3位に輝いている。

現在では、クリスタル・パレスでプレーするヤニック・ボラジーのように他の国のユース代表を通さず直にDRコンゴ代表入りメンバーもちらほら現れている。代表チームの魅力が増している1つの証拠なのかもしれない。

一方で、今回のクラブワールドカップに出場するマゼンベのメンバーの多くはDRコンゴ以外の国籍の選手達であり、アフリカの他の国の代表メンバーを集めたオールスターチームとも言える。

なかなか面白い構造であり、それだけに個性的な選手が揃っている。13日のクラブワールドカップでは、こうした出場クラブにある背景についても是非感じ取ってほしい。

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