プレミアリーグで堂々の首位に立つレスター。ジェイミー・ヴァーディやリヤド・マフレズらアタッカー陣に注目が集まっているが、MFエンゴロ・カンテも確かな存在感を見せている。

今季リーグアンのカーンからやって来たカンテはパリ出身の24歳。攻守に気の利いたプレーを見せており、いまやチームに欠かせぬ戦力になりつつある。クラウディオ・ラニエリ監督も「ヨーロッパにおいて最高のMFになりえる」と太鼓判を押しているほどだ。

そのカンテはレスターがナイジェル・ピアソン前監督時代から狙っていた選手。

指揮官がラニエリへと交代した後に560万ポンド(10億円)という移籍金を支払って獲得しているが、スカウトであるスティーヴ・ウォルシュの強い推薦が決め手になったようだ。

ラニエリは当初、165cmと小柄なカンテはフィジカル的に厳しいのではないかと感じていたという。ただ、ウォルシュの意見を聞き入れ獲得した結果、その見方は間違いだったことが証明されたと認めた。

クラウディオ・ラニエリ(レスター監督)

「6月に私がここにやって来た際、彼(ウォルシュ)は売り込んできた。7月にもね。

彼は言ったんだ、『カンテ。クラウディオ、カンテだ』ってね。

彼は私以上に契約することを決心していた。我々にとって彼(ウォルシュ?)は素晴らしい」

「彼(カンテ)には改善できるところがあると思う。だが、(現時点でも)とても重要な存在だ。多くのボールを取り戻してくれるからね。

ヨーロッパで最高のMFのひとりになれるかって?彼はその目標に到達することができる」

なお、ラニエリとウォルシュはチェルシー時代に一緒に働いたことがある間柄。当時ウォルシュはディディエ・ドログバについてのレポートを提出し、ラニエリは実際に獲得しようとしていたという。

ラニエリもウォルシュとの関係はとても重要なものだと述べている。

「いい感じさ、私はスティーブととてもいい感じに取り組んでいる。彼は非常に重要な存在だ。フットボールについて、同じアイディアを共有しているんだ。私と彼は非常にいい関係にある」

そのレスターとチェルシーが対戦する第16節は、日本時間15日(火)午前5時のキックオフ予定だ。

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