衝撃だったヴェルディ時代、しかし…

1994年に東京で生まれた中島翔哉は東京ヴェルディ下部組織で育成された。

各世代の日本代表にも選ばれ、ベスト8に輝いた2011年のU-17W杯では準々決勝のブラジル戦でゴールも決めている。その翌年、ヴェルディとのプロ契約からわずか17日後の栃木SC戦で、Jリーグ史上最年少の18歳59日でハットトリックを達成。大胆不敵な発言も相まって、瞬く間に注目を集めることになった。

「世界No.1プレーヤーになりたい。メッシを超えることも、バロンドール獲得も通過点」
「リオ五輪の前にブラジルW杯に出たい」

2014年には東京ヴェルディからFC東京という“禁断の移籍”を敢行し、更なる飛躍を誓った。だが、デビュー直後のインパクトから一転、その後はJリーグでもさしたる活躍をできないでいる。

2012 J2 東京ヴェルディ 8試合4ゴール
2013 J2 東京ヴェルディ 21試合2ゴール
2014 J2 カターレ富山 28試合2ゴール(※FC東京からの期限付き移籍)
2014 J1 FC東京 5試合0ゴール
2015 J1 FC東京 13試合1ゴール

ご覧の通り、活躍できていないどころか、デビューした2012年から成績が下降してしまっているのが現実なのだ。

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