5. 「連覇チームなし」という至高のロマン

名称が現在の「UEFAチャンピオンズリーグ」となった1992-93シーズンから、連覇を成し遂げたチームは未だ存在しない。

ジネディーヌ・ジダン擁するレアル・マドリーも、クリスティアーノ・ロナウドのいるマンチェスター・ユナイテッドも、そしてリオネル・メッシ全盛時代のバルセロナでさえその偉業を果たしたことはない。サー・アレックス・ファーガソンやマルチェロ・リッピ、ジョゼップ・グアルディオラといった名将でさえ、連覇には手が届いていないのだ。

世界最高峰の大会で連覇を成し遂げるというのは、それほど難しいことなのだろう。かつてユヴェントスとマンチェスター・ユナイテッドがその偉業達成にあと一歩と迫りながらも、いずれも2年目の決勝で夢破れている(前者は1998年、後者は2009年)。

しかし、だからこそそこにはロマンがあるのだろう。

ビッグクラブにとって、ビッグイヤーの獲得は一度や二度は経験しているもの。そうしたクラブが次に夢見るのは、史上初の「連覇チーム」となることだ。要は、「優勝」の先にもさらなる目標が存在しているのだ。

「史上最強」の呼び声高き3トップを揃えるバルセロナは、今季そのミッションに挑む。

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