この試合で日本人3選手は揃って先発フル出場を果たしたが、ハノーファーはアンドレ・シュールレにハットトリックを許しヴォルフスブルクに0-4と完敗。連勝を逃し最下位脱出とはならなかった。

スコアほど内容は悪くなく、特に前半は良い流れの時間帯もあった。ただ山口のちょっとしたプレーが試合の流れを変えてしまう。


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(冒頭がちょうど途切れてしまっているが)0-0で迎えた36分、ヴォルフスブルクの背後へのパスに山口は鋭く反応し足を出したが、これが不運にも相手へ渡り、先制ゴールへと繋がってしまったのだ。

さらに59分、コーナーキックの際に背後のシュールレに気付かず失点。62分のシーンではカウンターを防ごうと猛烈に寄せたが、相手の強靭な肉体とキープ力の前に返り討ちに遭い、そこからあっという間にゴールを決められてしまった。

日本ではディレイを好む選手が重宝されがちだが、単独でボールを奪える山口の能力は日本が世界と戦ううえで非常に魅力的だ。だが一方で所定のエリアを飛び出し奪いに行くそのスタイルは諸刃の剣でもある。

ほんのちょっとのミスさえ逃してくれないのがブンデスリーガの舞台。今回の3つのプレーを「ミス」とするのは厳しいが、彼の反応と出足の速さがむしろ仇となってしまった。

ただ悲観的な材料だけではなく、前半には清武を軸に日本人3選手のパスワークでリズムを作り出していた。残留に向け厳しい戦いは続くが、「3H」が同時に起用される機会は今後も与えられるはずだ。

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