DMF:ロイ・キーン

なぜなのか――それを言う必要があるのかい?

彼は中盤で最高の男だ。至る場所でプレーすることが出来た。トップ下も出来、守備的なプレーもする。しかし突然前線へ飛び出すことも出来、ゴールも決められた。

彼はとても知的である、それは彼のプレー、そして私に対して口に出したことから分かる。

4シーズンの間、彼が私の後ろを支えてくれたというのは、本当に気分が良かった。彼はボールを奪い、そして私にそれを与えてくれる。

そして、何というキャラクターだろうか! 彼はチームを導き、そして奮起させるのだよ。

右MF:カルロス・バルデラマ

多くの人々は、彼の髪型を覚えているだけだろう。しかし、彼は素晴らしいフットボーラーであったよ。

我々はモンペリエ時代にともにプレーしたんだ。そして、それは絶対的な喜びであったね。

彼は内気で物静かな男だが、強いキャラクターを持っている。身体的には素晴らしくなかったが、ビジョンがあり、彼が求めるところでボールを得ることが出来た。

とても気前の良い選手だった。しかし、彼はそんなことを自分で思ったことはないだろうね。

左MF:ディエゴ・マラドーナ

いくらかの人々は、ペレこそが歴史上最高の選手だったと言う。しかし、私にとってはそうではない。

マラドーナは、常に最も偉大である。彼は1986年のワールドカップに勝ち、1990年に決勝で敗れ、そして1994年――彼が閉め出されさえしなければ、再び勝利を収めただろう。

ペレとの重要な相違は、マラドーナは常に偉大な選手に囲まれていたわけではない、という点だ。

彼は自分自身でチームを背負っていかなければならなかった。アルゼンチンからマラドーナを取り去れば、ワールドカップに勝つことは出来なかっただろう。

しかし、ペレがいないブラジル代表チームは、それでもワールドカップを勝ち取れたと思うのだ。

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