16位 ヴァルテル・マッツァーリ(ワトフォード)

サンプドリア、ナポリで実績を積んだマッツァーリ。インテルでは成功できなかったが、彼がイタリアサッカー界で名を残したのは言うまでもない事実だ。

イギリスのクラブで指揮官を務めた経験は一度もない。しかし、クラブのオーナーはポッツォファミリー。そう、ウディネーゼを率いるあの一家である。

新シーズンからプレミアリーグでの挑戦が始まる。イタリア旋風を巻き起こせるか?コンテやラニエリとの対決が非常に楽しみだ。

15位 マーク・ヒューズ(ストーク)

現役時代、マンチェスター・ユナイテッドやウェールズを代表する選手だったヒューズ。そんな彼はバルセロナやバイエルンでプレーした経験もあり、PFA年間最優秀選手を2度受賞した名FWだった。

現役を続けながらウェールズ代表監督に就任するなど、何かと注目されているものの実績はいまいち。ヒューズはマンチェスター・シティを現経営陣が買収した際の指揮官だが、シティのメガクラブ化に貢献したのは彼の後を継いだロベルト・マンチーニであるのは間違いない。

そろそろ何らかの結果が欲しいところだが、来シーズンもひとまずは中位を争うクラブでの奮闘が続くだろう。

14位 フランチェスコ・グイドリン(スウォンジー)

セリエAの中位クラブを長年率いてきたグイドリン。パレルモやウディネーゼを中位クラブに押し上げたのは彼の実績の一つだ。

そんな名伯楽は2014年には監督業を辞め、ウディネーゼのテクニカル・スーパーバイザーに就任。一部のセリエAファンからはいぶし銀監督として引退を惜しむ声が上がったが、今年の1月に監督業に電撃復帰した。

グイドリンはイングランドの試合に関する知識がなく、クラブのキャプテンであるアシュリー・ウィリアムズもグイドリンについて“ググる”必要があったようだが、就任後最初の試合であるアウェーのエヴァートン戦に勝利。これはクラブにとって初めてのエヴァートン戦の勝利であり、一気にチームの心を掴んだ。

「中下位のクラブで、長期間指揮を取らせてみたい」

そんな監督なだけに、スウォンジーで大きな結果を残すかもしれない。

【次ページ】“赤毛のモウリーニョ”登場