13位 ショーン・ダイク(バーンリー)
ダイクは“赤毛のモウリーニョ”というニックネームを持っているが、それは彼の口調が少し似ているからであるという。
そんなダイクは現役時代、トップリーグでのプレー経験の無い選手だった。最も出場したのは1990年から1997年まで所属したチェスターフィールド。4部、3部、2部とステップアップしていく過程を主力DFとして支えた。ブリストル・ローヴァーズとミルウォールで1部を経験しているが、トップリーグではない。イングランドでは1部の上にプレミアリーグが存在するからだ。
現役引退後の2007年、ダイクはワトフォードのU-18チームのコーチに就任する。2009年にはマーキー・マッカイのアシスタントに昇格。マッカイがカーディフの監督となるためにクラブを去ると、監督になる。シーズンを11位で終えたダイクだが、クラブの保有権が変わったために解雇されてしまった。
その後、2012年の9月からイングランドのU-21代表チームのバックルームスタッフとなるが、翌月転機が訪れる。バーンリーの指揮官就任だ。エディ・ハウがボーンマスの監督に転任したために後任として白羽の矢が立ったのである。翌2013-14シーズンはクラブ史上最高のスタートを切り2位でフィニッシュ。5シーズンぶりのプレミアリーグ復帰に貢献した。
2014-15シーズンのプレミアリーグでは18位に沈むもクラブはダイクの続投を決断。2015-16シーズン、ダイクに導かれたチームはチャンピオンシップを制覇し、プレミアリーグ昇格を達成した。
そんなバーンリーと言えば1988年に発足したフットボールリーグのオリジナルクラブの一つだ。Jリーグでいう“オリジナル10”である。
12のオリジナルクラブの中にはマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプール、チェルシー、トッテナム、マンチェスター・シティなどの名は無い。バーンリーが如何に名門クラブであるかを理解して頂くのにちょうど良いだろう。
少し脱線してしまったが、『Telegraph』はダイクを13位と評価。少ない予算の中、慎重に正直に、そして博識であると評価している。