ダリヨ・スルナ/クロアチア代表DF

父親の他界からわずか5日後のチェコ戦で、彼が見せた涙は今大会で最も強く心に訴える瞬間だった。悲しみに暮れながらもプレーできたことは彼の人格を表すものでもあった。

プレー自体も素晴らしく、(爆竹騒動の後に同点とされたが)クロアチアはすんなり勝ってしかるべきだった。モドリッチやラキティッチ、ペリシッチらが注目を集めているが、スルナの前進も欠かせぬ要素だ。すでに5度のチャンスをクリエイトしている。

ファビアン・シェア/スイス代表DF

大会前にはダークホースと目されていたスイスだが、いいスタートは切れなかった。だが、少なくとも守備においてはかなりソリッドに見える。

特にホッフェンハイムでは失望のシーズンを味わったシェアが素晴らしい。守備だけでなく、アルバニア戦でゴールを決めたほか、ルーマニア戦でもあわやというシュートを放つなど攻撃面でも存在感を発揮している。

キングスレイ・コマン/フランス代表MF

初戦ルーマニア戦に途中投入されたコマン。19歳362日というのは、主要大会におけるフランス代表史上最年少出場となった(最年少記録は、1932年にレネ・ジェラールが記録した17歳330日)。

彼は経験には欠けるが、ディディエ・デシャン監督はその才能に大いなる信頼を置いており、第2戦では先発起用した。ディミトリ・パイェットが英雄になるなか、コマンも2度のチャンスに8度のドリブル突破を記録。物凄い才能だ。

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