マケレレ?カンテ?

彼はこれまで『NEXTマケレレ』、『NEXTカンテ』と呼ばれてきているが、おそらくどちらとも似て非なる存在だと言えるだろう。

小柄な体格、無尽蔵の運動量、そしてボール奪取という強みは共通している。

ただ、攻撃面ではマケレレよりもゲームを作る傾向が強く、カンテのような爆発的なスピードは持っていない。守備面でも自分からボールを常に刈り取りに行くというよりは、チームの動きの中で奪っていくタイプである。

それは、彼がモナコでもニースでも4-3-3のインサイドハーフで使われなかったという事実でもわかるだろう。カンテはむしろそのポジションで使われてきた選手であり、イングランド的なセンターハーフというイメージに合致するわけではない。

しかし、ボールを持ったり、ドリブルで相手を外したり、パスを送ったりというテクニック面は間違いなく彼らよりも上回る。「カンテより一列後ろでプレーする守備ベースの司令塔」と考えるのがベターだ。動画を見ても、パスの場面がとても多いことに気づくはずだ。

「カンテの後釜」というよりは、ドリンクウォーターとカンテの中間くらいの選手といえるのかもしれない。ということは、カンテが退団しなかった場合でも共存は十分可能であるという意味でもある。

なお、この小さな体格からは全く信じられない話であるが、あの猛獣のようなFWバフェタンビ・ゴミス(スウォンジー)の従兄弟である。

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